NEWS(12/04/09 16:29)

Adobe、「Adobe Flash Player 11.3」「Adobe AIR 3.3」のベータ版を公開

“Stage3D”機能を使った際にテクスチャーをストリーミングで取得できるように

 米Adobe Systems Incorporatedは5日(現地時間)、「Adobe Flash Player」「Adobe AIR」の次期バージョン「Adobe Flash Player 11.3」「Adobe AIR 3.3」のベータ版を公開した。両ソフト共通の変更点は、GPUを利用して3Dコンテンツを表示する“Stage3D”機能を使った際にテクスチャーをストリーミングで取得できるようになったこと。

 また、「Adobe Flash Player 11.3」の主な変更点は、Flashコンテンツをフルスクリーン表示した際に、[ESC]キーを除くすべてのキーを使って操作できるようになったこと。さらに、Sound APIで音声のボリュームやパンを変更した際の遅延が低減されたほか、ストリーミングで高品質な音声を再生する際の遅延を低減する“NetStream.useJitterBuffer”APIが追加された。

 そのほか、SWFファイルを媒介としたマルウェアからの攻撃を軽減できる“Protected Mode”が、Windows Vista以降上の「Firefox」v4.0以降に対応した。“Protected Mode”は、すでに「Google Chrome」や「Adobe Reader」「Microsoft Office 2010」へ対応している。

 「Adobe AIR 3.3」の主な変更点は、指定された画面の縦横比を無視してしまう問題が修正されたこと。また、iOS版ではUSB経由でのデバッグに対応したほか、バックグラウンドでの動作が改善された。さらに、Android版ではAndroid 4.0のスタイラスによる操作に対応した。

 「Adobe Flash Player」は、Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および64bit版のWindows 7、「Adobe AIR」は、Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および64bit版のVistaに対応するフリーソフトで、現在同社のラボサイト“Adobe Labs”からダウンロードできる。

「Adobe Flash Player」

【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
Beta 1 11.3.300.214(12/04/05)

「Adobe AIR」

【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Vista x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
Beta 1 3.3.0.3230(12/04/05)

(長谷川 正太郎)